つらい手汗を改善したい!薬で治す手掌多汗症

手汗で日常生活に支障をきたすほどの症状を手掌多汗症と呼びます。

 

手掌多汗症はレベルで次のように分けられます。

 

・レベル1:手が湿っている状態。よく見ると濡れているのがわかる。
・レベル2:手が濡れていて水滴ができている状態。手が濡れているのが見た目でわかる。
・レベル3:汗がしたたり落ちる状態。

 

各対処法

レベル1〜2→市販の制汗剤、病院で処方される塩化アルミニウム(市販でも購入可)を使用
レベル3→病院で神経を遮断する薬を処方してもらう、手術を受けるなど

 

レベル2〜3は、「プリントが濡れてヨレヨレになる」「握手ができない」「汗で滑って物をよく落とす」「スマートフォンなど電子機器が汗で濡れて故障した」など日常生活に支障が起きているケースです。

 

手汗に使える市販薬/病院で処方してもらえる多汗症の薬

手掌多汗症を改善する主な方法は、飲み薬、塗り薬、通院、手術があげられます。

 

こちらでは、市販薬と病院でもらえる手汗の薬をまとめました。

手汗におすすめの市販薬:レベル1〜2の人に

※効果は個人差や使用する際の環境によります。

 

 

手汗用の薬を購入する商品はよく選ぶ必要があります。

 

ドラッグストアなどにはたくさんの制汗剤が売られていますが、消臭効果はあっても制汗効果は薄いものがほとんどです。

 

また例え制汗効果のある商品の場合でも、市販薬の場合は一時的な発汗を軽減できるだけで手掌多汗症の根本的な解決にはならないので注意しておきましょう。

 

とはいえ通院や手術することに抵抗のある方にとっては、市販薬で手汗が対処できれば精神的負担も軽くなるはずですよね。続いてはおすすめの市販薬をご紹介します。

オドレミン

多汗症やワキガの治療にも使われる「塩化アルミニウム」が配合されている商品です。ローションタイプで全身の部位にも使用できます。ドラッグストアなどで25mlを1000円程度で手軽に購入できるのも魅力的ですね。肌が乾燥しやすくなるので、アトピー性皮膚炎の方は使用を控えた方がいいでしょう。

ミョウバン水

塩化アルミニウムに比べると効果は薄いのですが、「ミョウバン」にも制汗作用があります。刺激が少ないのでアトピーの方や肌が弱い方、湿る程度の手汗を改善したい方にはおすすめです。700円程度で、ドラッグストアなどで購入できます。

ファリネ

インターネットで購入ができる「ファリネ」は今とても人気のある商品です。手汗専用の制汗パウダーですが、足や脇にも使用可能です。

 

刺激の大きい塩化アルミニウムではなく、制汗効果も安全性も高い「クロルヒドロキシアルミニウム」が配合されています。お得な定期コースもあり初回は2667円(税別)で購入できます。無添加で30日間返金保証もついているので安心できますね。(ファリネの口コミ→

テサラン

テサランにもファリネと同じ「クロルヒドロキシアルミニウム」が配合されています。安全性が高く、手汗を改善するために長期的に使用が可能な制汗クリームです。1回の塗布で最大72時間、効果が得られます。

 

インターネットでの購入となり、公式HPからの購入で365日間の全額保証が受けられます。1本3980円(税別)、4本セットの場合は1本あたり2485円(税別)で購入できます。(テサランの口コミ→

病院で処方してもらえる多汗症の薬:レベル2〜3の人に

※効果は個人差や使用する際の環境によります。

 

市販薬を試しても効果が得られずひどい手汗に悩むようであれば、通院して病院で薬を処方してもらうのがいいでしょう。

 

ただしクリニック選びは非常に重要で、多汗症への理解が高い病院へ通うことをおすすめします。続いては手掌多汗症の改善に効果的な病院で処方される薬について説明します。

プロバンサイン

プロバンサインは制汗効果が欲しいときに飲む薬です。抗コリン作用により脳から汗を出す指令をストップさせるため、一時的に汗を抑えることができます。即効性があり、全身の汗を抑えることが可能です。保険適応されるため、比較的安く手に入ります。

 

ただし制汗効果が高いため、口内が渇きやすい、熱中症になりやすい、眠気、めまいなどの副作用があります。

 

プロバンサインの持続性は、薬を飲んでから2時間程度。汗を止めたいシチュエーション(会議など)の前に1〜2錠服用します。

 

パースピレックス

パースピレックスは塗り薬で、塩化アルミニウム水溶液です。市販薬と異なるのは塩化アルミニウムの濃度で、市販品のオドレミンが13%なのに対して、パースピレックスは25%です。使い始めは効果が出るまで毎日塗らなければなりませんが、効果が出始めたら1回の塗布で1日以上、長いと3〜5日持続する人もいます。

 

制汗効果が高い分、肌への刺激が強く、かゆみやかぶれなどが起こりやすくなります。また保険適応ではないため、4000〜6000円程かかります。

 

尚、パースピレックスは海外からの輸入品(病院と処方されているものと全く一緒)をネットで購入できます。名称が「デトランスα」と変わりますが、中身もパッケージもパースピレックスで同じものです。(パースピレックス/デトランスαの口コミ→

漢方薬

体質の改善を目的として、漢方薬を使う方法もあります。長期的な服用となり即効性はありませんが、副作用がないのが漢方薬の最大のメリットです。

 

緊張を和らげ精神を安定させる効果のある「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、心や体を落ち着かせる効果のある「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」、体内の水分を調整し体質を改善する「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」などがよく処方されます。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の飲み方

成人は1回1錠(主成分として15mg)を1日3〜4回服用。食前または食間にとります。1回分あたり24円〜
目的:緊張を和らげ精神を安定させる

 

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)の飲み方

成人は1日7.5gを2〜3回に分割し、食前もしくは食間に服用。1回分あたり24円〜
目的:心や体を落ち着かせる

 

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)の飲み方

成人は1日18錠を2〜3回に分割し、食前または食間に服用。1回分あたり16円〜
目的:体内の水分を調整し体質を改善する

 

いずれも治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。

 

日常生活や生活習慣に目を向けて、どのような理由で発汗が起こっているのかを知り、自分に合った漢方を処方することが重要です。漢方はドラッグストアでも購入できますが、素人が判断せず、かかりつけ医や漢方医に相談するようにしましょう。

手掌多汗症の原因について

脇や手のひら、足の裏、頭など日常生活に支障をきたすほど異常に汗をかくのは、多汗症という病気です。

 

ただの汗かきとの違いは、運動や暑さに関係なく発汗するという点です。特に手のひらに多く発汗する病気を手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)と言います。主に10〜30代に多くみられますが、幼少期から発症することもあります。

 

それではなぜ異常な量の発汗が起こるのでしょうか。その原因は大きく分けて2つに分かれます。

1)原発性多汗症

幼少期や青年期にかけて発症することが多く、発汗の原因が病気や薬の副作用ではない場合を原発性多汗症と言います。左右対称の部位に発汗し、主に脇や手のひら、足の裏、頭に発症します。多汗症の方の90%以上は原発性多汗症と言われています。

 

原発性多汗症の原因はまだはっきりとわかっておらず、遺伝など生まれ持った体質により発汗すると言われています。大量の発汗が誘発される主な理由として、自律神経の乱れや精神的な緊張、ストレス、辛いものを食べたときの刺激などがあげられます。

2)後発性多汗症

病気や薬の副作用が原因で発汗が起こることを後発性多汗症と言います。大人になってから発症することが多く、更年期障害、バセドー病、糖尿病などの病気や抗コリンエステラーゼや解熱剤などの薬が原因で発汗が起こります。後発性多汗症の場合は、原因となる病気の治療をすることが発汗を抑えることにつながります。

 

 

 

汗に悩みを持つ方は人口の約5%と言われています。しかしそのうち通院をして治療をするのは、1%程度しかいません。それだけひとり悩みを抱えている方が多いということです。

 

特に手汗に悩まされる場合は、日常生活への影響も大きいです。そして手汗を気にすればするほど、症状は深刻になってしまいます。

 

市販薬でも対処できるレベルの人も多いので、ぜひ自分にあった方法をみつけてくださいね。